アルミ母は、率直に言って料理が上手、とは言いがたい人でした。むしろ彼女の才能は絵画方面やお話書きのほうに使われていた、ということにしておきます。えーっと、娘として精一杯のフォローをしてみたのだ……。
父も母も自宅で仕事をしていたこともあって、ふだんの夕食は父母が交代で拵えていたんですよ。で、えーっと何というか、父の方がずっと料理上手だったなあ。
えーっと、母の作った夕食で、忘れられない
うーんうーん、母の思い出はどこかしょっぱいなあ……。
さて、そんな母が時折食卓に登場させていた料理がですね、タイトルにあります「にんじんのしゃかしゃか」なのですよ。
これはどのような料理かといいますと。
1.用意するもの にんじん。皮など剥いてはいけません。
2.つくりかた
(1)「しゃかしゃか」を盛りつける食器の上に、千切りにできるスライサーをのせます。
(2)にんじんをそのうえで「しゃかしゃか」とやります。
これだけ?ってお思いになるでしょうが、はい、これで完成なんです。状態としては、人参の千切りがお皿の上にぶちまかれている、そういうものですね。
これを一品と数えるのはいいのかどうかとか、大いに疑問でもありますが、だったらお造りなんか魚の身を切っただけ、でも料理なんだからいいのかなあ?と無理矢理考えてみましたがだめです、やっぱり違う気がします。
ところで。
先日、にんじんのフランス風サラダというのを拵えたのですよ。
千切りのにんじんを、軽く塩もみして、いい案配に塩と馴染んだところでオリーブオイル、レモン汁、こしょうなどをふりかけ、カッテージチーズとブラックオリーブをあしらう、というものなんですけど。
作り方をネットで検索していて発見したのですが、フランスではこの千切り部分をスライサーでやるらしいんですよ。フランスのスライサーはどうもやや大きめの、角がちょっとじゃきっとなるスライサーらしいんですが、このかどっこ部分がドレッシングとよーく馴染んでおいしいらしい。
それで、はたと思い出したのが「にんじんのしゃかしゃか」。もしかしたら、母が作ろうとしていたのはにんじんフランス風サラダだったのか?と。
どこかでそんなレシピを読んで、母なりに解釈した結果があれだったのかなあ、と。
にんじんサラダ、おいしくて簡単ですからよかったらお試しください。専務もおいしいって言ってたから今晩あたりまたやろうかな。
ああそうだ、スライサー買おう。うちはおろしがねしかないから、前回つくったときは包丁で千切りにしたので結構めんどうだったのですよ。
